Bricoの放浪記

ガンを乗り越えて、ゆる〜〜く旅する生き方を選んだ 旅と免疫力アップの日々のブログ

待望の扇風機!

 やっと扇風機買うことができた、

ここのホームスティに着いた時から 部屋の構造上 風が通らず夕方までは過酷に暑い😵

なので扇風機を買おうとすぐに決めた。

翌日学校が終わってから 直行でなじみの大型スーパーに行ってみたら なんだか無駄に大きな扇風機しか売ってない、しかも発展途上国にありがちなエセ高級感満載で部屋に置くには ちと抵抗がある、で買わずに帰った。

その翌日 今度は逆方向にあるスーパーに出かけてみたが そこも前日と機種はちがうものの似たり寄ったりなフロアスタンド型扇風機でやはり買わずに帰り、ホームステイ先のママに大きな扇風機しか売ってなかったことを相談したら「あんなスーパーはだめよ、私が明日 いい店に連れて行ってあげるから 学校終わったらまっすぐ帰って来なさい」と言われた、

そのまた翌日 ママに言われたとおり すぐに帰ったが 「今日は暑い」とか言ってテレビを見ている、見終わるまで待っていようと思っていたが、なかなか出かけそうにもないので聞いてみたら 今から出かけても店が閉まってしまうし 雨も降ってくるから明日にしましょうと言われ、

今日は 何が何でも扇風機買うぞ!という意気込みで ほかの理由もあり午後の授業をサボって早引けして いつでも出かけられるから 出かける気になったら声をかけてくださいとダメ押しをして待つこと一時間、ママも出かける気になってこぎれいな服に着替えおまけに香水までつけて 「暑いわね~」と当たり前の会話をしながらバスに乗った、着いたのはいかにもインド人経営のなんでも雑貨店で 安い中型扇風機を見つけることができた 値段を確認して お金を払おうとしたら ママからダメ出しが出て お店の旦那が 箱から扇風機のキットを出して組み立て始めた「私ができますからいいですよ」という私に 「持って帰ってから動かなかったらいけないからここで動くかどうか見てからでないと買ったらダメなの」というママの声、なるほどね~日本の常識はフィジーの非常識、また一つ勉強しました。

組み立ててもらった扇風機を持ち帰りながら ママから「これはすごく軽いから倒したりしたら すぐに壊れるから注意してね。」と言われた、確かに何かのおまけなのかと思うくらい薄っぺらなプラスティックでできている。

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チープな扇風機の風にあたりながら この部屋に前に住んでいたモンゴル人の留学生ムギのことを考えた、

ムギは 地元では いい家の娘で優秀な成績だったのだと思うけれど それでもフィジーが物価が安いとはいえモンゴルから留学するというのは大変な事なのだと察しが付く、

彼女は学校が終わったらまっすぐホームに帰り 毎日夕食まで勉強していたという この暑い部屋でただひたすら毎日なんの楽しみもなく勉強していたのだ、私なんかからすると夕方前の暑い時間は寝るかぐうたらネットを眺めるか とにかく勉強などできるわけがない、そしてムギは夕食後眠くなったらいけないからとコーヒーをがぶ飲みして勉強をしていたそうだ、

ママの話によると ずっと友達もいなくてどこにも出かけず バスにも乗ったこともなかったという、だから最後に友達(私)ができて 出かけることができたことを彼女がとても喜んでいたという。

前に彼女の英語が聞き取りにくいのでクラスメートに敬遠されていたと書いたけれど 端的に言えば ある種のいじめというか無視であったと思う、日本の若者の狭さというか異質なものを排除する性質が 彼女の孤独をもっと悲しいものに変えていたと思う、それを払いのけるように、そして祖国にいる家族の期待に沿うようただひたすら勉強していたのだと思う.

彼女が幸せでありますように!