詐欺師に出会った話
ハノイの空港でバスを待っているときに変なおじさんが やたらに親しそうに 親切げに声をかけてきた
怪しいとは思いながらも適当にあしらっていたら「市内に行くならこのバスじゃなくて別のバスのほうが早い」と教えてくれ別のバス停まで連れて行ってくれた 、しかし、彼もバスに乗り込んで終点まで行って着いたら僕が教えてあげると？？？？？
怪しい！
一応空港からハノイ市内までは 3路線あると知っていたので 市内まではこれでもいいかと ハノイのバスステーションまで行ってタクシーを拾おうとキョロキョロする間も無く 彼が こっちだ と私の荷物をつかんでズンズン歩いて行く、
ノーノー！ タクシーで行くから！
が、タクシーはなかなか見つからず、
やっと見つけたタクシーが 英語が話せない、
乗車拒否された
すると おじさんは ハノイの道はアチコチ通行止めや一通があって この運転手は道を知らないから 俺が教えてあげるから と言ってタクシーに乗り込んできて 運転手にベトナム語でまくしたて タクシーは走り出した。
何が目的なのか？このおっさんは？？？ 簡単に騙されないぞ〜
空港からもタクシーに乗ってからも 自分は空港で仕事が終わって 帰る所だったんだ とか親切アピールを盛んにするけど そんなの真に受けるほど 純真ではない
途中 シムカードを買った方がいいと 言い出し ？電気屋の回し者？？？？
私の電話はシムフリーではないので 買えないという事を説明するのにも時間がかかり
絶対 買わないという事を 解らせても まだ 何か諦めていない
何が望み？？？？？
気がつけば 宿はタイ湖という 湖のそばなのだけれど 逆方向に走っている！
道が逆！
このおっさんは 運転手に 遠回りして 高い運賃ふんだくってやるから バックマージンよこせと 話をつけたのか？
その間も 地図を見せて 違うと言う私に あれこれ 自分は親切で連れて行ってやろうとしているだけで
ホテルに着けばいいのだろう とか 喋りまくり、気分を害したと言いたげな様子。
車は急に変則的に道が交差する所で止まり
「ここから先は車が入れないので あの 赤い看板のある通りをまっすぐ歩けばホテルにつける」と説明された
道を確認して 料金を払おうとしたところ
13100ドン (約680円)
自分が後で払うから この札を渡せと言っている
その手できたか！
いやいや 違うだろ、13万 と1000 だー
しかし おっさんは
物凄いけんまくで
50万ドンの紙幣を振りかざして 喚くし
多分 悪事に慣れない日本人の中高年は あっさり引っかかるだろう
桁の大きな見慣れない紙幣 プラス 日本人は 万と千の英語ギャップで咄嗟に計算出来なかったりで
言われるままに 支払ってしまう人も多いのだろう。
しか〜〜し
騙されないぞ〜
おっさんと私の言い争いは続き 正しい料金を運転手に渡そうとしたら おっさんは運転手に命令口調で何やら 言い また タクシーが
走り出した！
マズイ 先に降りて荷物を受け取っておくべきだった！
とにかく 走っていては 逃げる事も出来ない
しかし 運転手も慌てて方向転換して多分 公園の歩道みたいな所を進み 警官に止められた
すぐにタクシーから降りて 警官に タクシーメーターを見て下さい
あの男が嘘を言っていますと 言ったけれど 警官はタクシー運転手を車から降ろして何やら言っている、
おっさんは警察が出てきたので あわてて もう 131000ドンでいいから早く行けと
私を追い払いに転向した、
おっさんは気がついていなかったけど、私には 警察官に話し掛けた時の彼の戸惑った目から 彼が英語が話せないという事が察しが付いていたので とにかくこの場を離れようと思い 荷物を受け取り おっさんは私の手から お金をむしり取り おっさんからは 解放された。
車でちょっと走っただけでも 先ほどの変則的交差地点は 結構遠く、途中 本当に住所の所があるのか人に確認したりしていたら そのうち 先ほどの運転手が 追いかけてきた。
お金をくれと言っているのだろう、後から考えると あのおっさんが 運転手にお金を払ったとは思えないので 彼もかわいそうなことだったのだが 私はタクシーで連れ回されているうちに この男もグルだと思いかけていたので 怒髪天の勢いで お金はもう支払ったじゃないの！といい、それを聞きつけて出てきたベトナム人の女性が通訳してくれ 彼とグルの男が悪者で 支払ったのに また取りに来たと言う私の剣幕がとおり、運転手はスゴスゴ帰っていった。
充分 反省しています、今後はこの様な脇の甘い行動は慎みます、ご心配なく！
